MENU

【かぎ針編み】編み地を全部解かずに修正や継ぎ足しをする方法

こんにちはみじゅです。

今回はかぎ針編みで前段よりも前の段で間違いを見つけた時や、サイズ調整などで後から継ぎ足したい時のやり方です。少し手間はかかりますが、一段解くだけで済むので覚えておくといつか役に立つかもしれせん。

私はこれを人から教えてもらった直後に細編みの編み地で長さが足りないという事件が起きたので試しにやってみたらなかなか便利でしたよ。

まずはシンプルな細編みの編み地で見ていきます。前回の記事で作った編み地を使いまわしていきますよ。画像が多めになってしまいましたが、ご覧ください。

 

用意するもの

とじ針:1本

編み地の幅より長い別糸:1本

編み地と同じ糸:編みたい分だけ

解く位置を決める

間違いがあった場合は間違った段を解きます。継ぎ足しの場合は、適当な段を見繕って解く位置を決めます。

解く段の一段上を残す段として、残す段にとじ針を使って別糸を一本通します。

 

後でわかりやすいので残す段を表側にして、細編みの足2本の中に別糸を通していきます。今回は5段目を残す段として4段目を解く段とします。

 

端まで通したら、○で囲んだ段の立ち上がりの部分にも糸を通します。

これで細編みの足が守られて、この上の段が解ける事はなくなりました。

 

糸を切って解いていく

解く段の一番最後の目(最後から二番目くらいでもOK)を、勇気を出して一本切ります。

私は今回とじ針を入れた所を切りました。残す段が表向きで解く段が裏向きになっていれば、編み方向から見て最後の目は右端の目となるのでそこを切れば大丈夫です。

 

切ったところをとじ針などでほぐして一段解いていきます。

解いて編み地がふたつに分かれた様子がこちら。

新しい糸で編みいれていく

解く段が裏側でしたが、今から編んでいく部分は表になるので編み地を裏返して一番右の目に針を入れて編んでいきます。

 

※細編みの表側は足の二本だけが縦に出ている状態で、裏側は一目の中に足二本+横に一本糸の糸が見えている状態です。

往復編みの時は表も裏も交互に現れるので表向きの段の上に編みつけると表が二段連続になって編み地の表情が変わってしまいます。

 

今回は一段だけ編みいれるのですが、複数段編みいれる場合は必要段数の前の段まで編んでから以下の作業をしてください。

 

立ち上がりの鎖一目を編んで糸を長めに引き出して、針を外します。

 

先に糸を通しておいた細編みの足に写真のように針を入れます。この時も編み目の裏側が表にくるようにします。

 

先ほどの長く伸ばした糸を針にかけて、細編みの足から引き出します。

 

引き出した目は、糸を引いて目をひきしめてから鎖を編んだ目に細編みを一目編みます。

今針にかかっている糸をまた長めに伸ばして針を抜き、次の足二本に針を入れて引き出します。これを段の終わりまで繰り返します。

 

一段編めたところがこちら。最後の目は次の段の立ち上がりの目があるのでとじ針でうまく糸を通して完成です。

長編みの場合

長編みの場合も、手順としては全く同じです。

解く段を決めて、とじ針を使って長編みの足に別糸を通して立ち上がりの目にも通します。

 

糸を切って一段解きます。

 

上の段の足に目を通しながら、長編みを編んでいって完成。

長編みは立ち上がりの鎖3目がひとつの目として扱われるので鎖の3目めの糸をのばして上の段に通してくださいね。

手間はかかるけど使いどころはある

糸を切って解いている分、糸端が増えて糸始末も増えてしまうけど、私はできれば編み地を解かずに乗り切りたいタイプなのでこれで乗り切っています。

何十段も解かなくてはいけない時や、完成間近なのに長さ寸法が足りていない事に気付いた時などに使えます。

 

一度、小さな編み地を作って練習しておいて時間のかかり具合やどのくらいの手間でできるか自分の中で覚えておいて、解いて編みなおした方が早いかどうか天秤にかけられるようにしておくと良いかもしれませんね。

これをするくらいなら絶対解いて編みなおすわ!と言ってる友人もいますのでw

 

模様編みの場合も上の段の足に別糸を通して一段解く形になりますが、ちょっとややこしいのでやっぱりまずは細編みの編み地で練習される事をおすすめします。

 

では今回もご覧いただきありがとうございました。