MENU

addi SockRocketsのメッキが剥がれる原因と対策・非メッキ品との比較

どうもみじゅです。いつもに増して地味になりますが、今日はメタル輪針のメッキについてのお話をします。

編み物する人にとってどんな編み針を使うか?というのが一番大事で一番悩ましい選択と思います。

私が靴下を編む時に愛用しているのはドイツのメーカー、addiの輪針(SockRockets)です。

 

SockRocketsの好きなところ

addiの製品も種類が豊富で、5本針もあればミニ輪針や非対称輪針もありますよね。昨年発売されたクレイジートリオという3本針もいまだに人気みたいです。

私は靴下用には、竹の輪針と非対称のミニ輪針と5本針を持っていますがソックロケッツが一番好きです。

  • 針先が細いのでねじり増し目やW&Tの作業がやりやすい
  • コードが柔らかくてマジックループで扱いやすい
  • 針とコードの接続部分がスムーズ

という所が気に入って、軽快な編み心地ですぐファンになりました。有名だし、使っている人が多いのも納得です。

4fachと6fachで靴下を編めるように2.5mmと4.0mmを持ってます。

メッキと非メッキの違い

実は最初に買った2.5mmの輪針のメッキが剥がれてしまったので、今度は剥がれる心配のないように・・と、非メッキのものを購入してみました。あまり売っている店舗や使っている人を見ないので、気になってたんです。

メッキありの針も手に入る機会があったので比較してみます。

針の仕様

メッキあり:真鍮+銅錫合金メッキ(ニッケルフリー)

メッキなし:真鍮

メッキありだと真鍮の針に膜がついているようなものでしょうかね。

金属アレルギーの対策としてニッケルフリーの材料が採用されているようです。

見た目の色

2.5mmの80cm輪針です。

最初に使ってたのは100cmですが80cmでも十分同時編みできますし(しないけど)コードに休めておけば持ち歩く時にも特にストッパーなどは必要ありません。

コードも同じで違いは色だけという感じです。

メッキをすると表面がツルツルになるというイメージを持っていたので、非メッキだと表面はマットな質感になるのかと勝手に思ってました。

非メッキの方も十分ツルツルです。

コードのつなぎ目

こちらも全く違いはないように見えます。

マジックループで編んでみてもどちらも目の移動はスムーズで快適です。

手持ちの針と比較

 光ってしまってうまく撮れませんでした。3つ並べてみるとこんな感じです。

右の針は本当ひどいですね。見た目の変色だけなら全然使うんですけど、錆びた所がザラザラして糸がひっかかるのでもう編めません。

メッキが剥がれた理由は

金属材料やメッキについての知識がなかったので調べてみてわかったのが、メッキは皮脂や摩擦に弱いものなのだという事です。心当たりありまくりです。

元々手がきついのですが、一時期特にキツキツで編んでいた時があったんです。いつものサイズで編んだのに自分の足が入らないくらいでした。

その時針の目を移動させるのに「ギギギー」っと音が鳴るほどきつかったので摩擦がかなりあったはずです。今思うとヤバいですね。

あとは皮脂というのは手汗ですかね。真夏にも靴下を編んでいたのが仇となりました。

あとは毛糸に皮脂を奪われるので過剰にハンドクリーム塗って編んでいた事でしょうか。こればかりは仕方ないのでなんとか落としどころを見つけたいです。

 

また、「メッキが剥がれる」という表現には少々語弊があるようです。

表面を磨いていって素材が露出してしまえば、めっきが剥がれた状態であると言えます。剥がれたというよりも、磨耗してめっき層がなくなったという状態です。

出典:めっきは剥がれる? - メテック株式会社

そう思えばそうですよね。ひとりでに剥がれたわけでもなく、何かの衝撃でペリっと剥がれたわけでもなく、私が表面を削りとってしまったというのが一番正しいのでしょうね・・。ですが便宜上、剥がれたという表現をさせていただきますね。

今後編む時に気をつける事

非メッキの針を買ってみたものの、真鍮そのままの針ならそっちの方が錆びやすいのでは!?と今から心配です。対策として、

  • 手汗予防に、手にベビーパウダーをはたいて編む
  • キツキツに編みたいなら細い針を買う

 という点に気をつけて今後も大切に使いたいと思います。

買ってから半年くらいでザラザラになり始めて、そこからも意地で使ってましたが結局すぐに全く使えないくらいダメになっちゃったので・・。

編んでみた感想

編み心地は違いがありませんでしたからどちらも愛用したいと思います。新しいツルツルの針は編みやすくてかなりテンション上がりますけど、やっぱり道具は大切に長く使いたいですね!

竹の棒針も踏んで折ったりしないように気をつけないと。

気になっていた非メッキの針の方は、時間をかけて使い込んでいけば真鍮の色の変化などもあると思うので観察してみたいと思います。

針が2本になった事で編みかけが増える恐れもありますが、手汗をかかない程度にこれからもたくさん靴下を編んでいきます!