こんにちは、みじゅです。最近空いた時間にぼーっとしてしまってあまり編み物する時間がとれず、編みたいものばかりが溜まっていきます。大物に取りかかる自信がなくてちまちま小物を編み続けています。
一昨年、自転車通勤の夫用に五本指手袋を編んでずっと使ってくれているのですが、最近手首が寒いらしく(腕が伸びたのかな!?)手袋と袖の間に入れるものを編んでほしいと言われました。ただの2目ゴム編みの筒を編んだんですが、仕上げの作業をしながら自分が編み物を始めてからしばらくチェーンつなぎや水通しの事を知らなかったな、もっと早く知っていればよかったなと思ったのでブログに書いてみました。
輪編みの最後は「チェーンつなぎ」
今回のリストウォーマーは棒針の輪編みで、
- 一般的な作り目40目
- 二目ゴム編み42段
- 表目と裏目の伏せ止め
という構成で編んでいます。輪編みの時に編み終わりに伏せ止めをするとこのように最後がかならず段差になるんですよね。
この段差を綺麗につなぐ事ができるのが「チェーンつなぎ」です。編み終わりと編み始めの目の間にもうひとつ鎖目を作るのでチェーンと言います。糸にとじ針を通して、糸始末をする前にちょいとこのチェーンつなぎをします。
チェーンつなぎのやり方
まず、編み終わりの隣の目の鎖の2本の糸の下に針を入れて、糸を引きます。
編み終わりの目の中に針を入れて糸を引きます。この時、糸を引きすぎると鎖目が小さくなってしまうので注意です。うまく鎖目ができたら、そのまま糸を裏面に出して糸始末をして糸端を切って完成です。
糸始末をしたところ。このように、どこが編み終わりかわからないようになります。
今回は棒針編みですが、かぎ針編みの場合もモチーフなど輪で編む時は編み終わりの目をチェーンつなぎする事をおすすめします。
やり方動画
すてきにハンドメイドでよく、「最後にチェーンつなぎ」とさらっと書いてあるのでNHKのwebを見てみたら動画を見つけたのでこちらもご覧ください。動画はかぎ針の作品になっています。
編み目が均一になる仕上げ「水通し」
編み上がったら早速使いたい所なのですが、せっかくなのでもうひと手間かけてより美しい作品にしましょう。
おばあちゃんから表目・裏目を教わってだらだら自己流で編んできた私は、数年前にSNSを始めるまでこういう仕上げ作業がある事を知らず、ただ編んで終わりだと思っていました!Instagramで上手な方の作品に「編み目がきれいですね」とコメントすると結構高い割合で「水通しマジックです」「水通ししたのでそう見えるだけですよー」などのお返事をいただきました。なんかみんながやってる事みたいだし自分もやってみようと、やってみるとあら不思議!編みっぱなしよりも断然編み目もきれいだし全体が整いました。
今回のリストウォーマーも水通ししましたよ。
左:編みっぱなし 右:水通し後
編み目が揃って全体がきっちりまとまったような感じがしませんか?やり方はとても簡単です。
水通しのやり方
- 水かぬるま湯をためて作品を浸す(おしゃれ着用洗剤を数滴入れてもよい)
- 優しく押したり、軽ーく上下左右に引っ張ったりする
- タオルにはさんだ上から押して水気をとる
- 乾かす
※40℃以上のお湯を使ったり、編み地をこすったり、固く絞ってしまうと毛糸の繊維が傷んでフェルト化して縮んでしまうので注意してください。
▼フェルト化についてはこちらもご覧ください
左:編みっぱなし 右:水通し後
上の写真の編み地を拡大してみました。自分の作品ですしそこまで上手なわけでもないので、綺麗でしょ?とも言いにくいのですが左と比べると右がシュッとしているというのを感じてもらえたらと思います。
アイロンでスチームをあててもよし
水につけて乾かしてる暇はない!今日から使いたい!という時もあると思います。そんな時はアイロンでスチームをあて、編み目にたっぷり蒸気を吸わせてあげるという方法もあります。
セーターなどパーツが大きいものや寸法を出す必要があるものはアイロン台の上で寸法通りになるよう編み地を広げて待ち針を打ってスチームを吸わせるとよいです。編み地の裏から、アイロンを少し浮かすようにして編み地を押さえつけないよう注意しながらスチームをあてます。
スチームの場合も本当は一晩くらい広げたまま置いておく方がいいらしいのですが、温度が下がって編み地が乾いていればそのまま使っても大丈夫です。
慣れない人ほど仕上げを丁寧に!
(乾かした後、私が試着しちゃいました。)
編み物初心者の方や棒針編みに慣れていない方は、編み目を均一にする事が難しいと思います。表目と裏目を均一に編むのって大変ですよね。私もえらそうに書いてますが、今でもどうやったら編み目が揃うのか悩んでいます。編み目のきれいさは作品の雰囲気に直結しますから、ぜひ水通しやスチームの力で作品をグレードアップしてあげてください。愛着も湧きますし、丁寧な仕上げを習慣にする事で後々大きな作品を編んだ時にもっともっと素敵に仕上がると思います。
モヘアなど、糸によっては水通しすると風合いが増してふわふわになったりするものもあるのでせっかくの作品をより良くなるよう工夫してみましょう!